患者の生活実験室

白血病患者(寛解中)が能動的な患者として楽しく暮らしていくために試した諸々と、医療や身体に関する本の読書記録

徒然

【徒然】胆石アラーム

白血病が寛解したわたしは、胆石持ちとなった。合併症やステロイドの長期服用により、年単位で代謝が悪かったせいである。コレステロールや中性脂肪の値がずっと高かったのだ。暴飲暴食というわけでなくても胆石というのは、予防薬を飲んでいたとしても、ま…

【徒然】運命は変えられるか

池江璃花子選手が、東京オリンピックの日本代表選手に内定した。素晴らしいことだ。心から応援したい。内定決定時に彼女が涙とともに述べた「努力は報われると思った」が、本心からの言葉なのは疑いようもない。自国開催のオリンピックのエースと目されるな…

【徒然】病衣の機能性について

長期入院患者にとって、着るものは重要だ。横になっている時間が長い上に、点滴などにつながれていることが多いので、快適なかつ機能的な寝間着が必須なのだ。その意味で、多くの病院が有料貸与している「病衣」は、大変機能的であると思う。www.askul.co.jp…

【徒然】フローサイトメトリーからわかったこと

フローサイトメトリーなる解析方法があることを知った。主治医が教えてくれたのだ。 発病から2年半が経ち、白血病とその治療に関すること、その過程で自分に起こること、なされることはだいたい理解してきたつもりだ。しかし、わたしの知っていることなど、…

【徒然】薬局で待つということ

薬局に行くとたいてい、なんでこんなに時間がかかるんやとか、 待たせすぎやろ、速くする努力もせんのかとか、 そういう言葉を薬剤師さんに投げつけたり、ぶつぶつ言っている人がいる。 たいてい高齢者だ。 今日もそのような人が隣にいた。 あまりに腹が立っ…

【徒然】患者にもっと柑橘を!

久しぶりにはっさくを食べた。 実にしみじみといただいた。 というのも、入院中そして退院後も長期に渡り免疫抑制剤を内服していたわたしには、飲み合わせの関係でしばらく柑橘類の多くが禁止されていたのだ。 グレープフルーツに関しては比較的知られている…

【徒然】無菌室で何を食べるか

わたしが入院中に聞いて戦慄した話がある。 ある血液疾患の患者さんが退院し、しばらく経った頃にヨーグルトを食べた。その結果ビフィズス菌に感染し、緊急搬送された。 またある患者さんは、退院してしばらくした頃に海へ行った。海水に足を浸けただけだっ…

【徒然】痛覚よ、姿を

半年ぶりの骨髄検査。 白血病患者には定番の検査だ。穿刺と生検があり、今回は穿刺。 結果はまだだが、感触としては大きな異常はなさそうでほっとしている。 痛いんでしょとよく聞かれる。 痛い。 まず麻酔注射が痛い。 痛み止めなのになぜ痛いんだろうと思…

【徒然】わたしの骨髄移植、そしてチャリティー

わたしは白血病の治療に当たって、いわゆる骨髄移植を2回受けた。 いわゆるというのは、これは正確には「造血幹細胞移植」、つまり、血液を作り出す細胞「造血幹細胞」を「移植」する方法のうちのひとつだからだ。ドナーさんの造血幹細胞を、骨髄からの採…

【徒然】患者の学習ノート

白血病に罹患して良かったことがあるとすれば、本屋で必ず医療コーナーに寄る習慣ができたことだ。一度治療が始まると、その過程で自分が関与できることは限られる。すなわち疑問は医師や看護師に聞いて解決し納得して進むこと、自身の状態をよく観察して彼…

【徒然】背景

診断内容:フィラデルフィア染色体陽性 急性リンパ性白血病 治療期間:2018年秋〜13ヶ月間 2021年3月現在 再発なく寛解維持 治療方法:抗がん剤治療と2回の造血幹細胞移植(臍帯血移植・骨髄移植) 属性:30代 女性 長期にわたる治療生活のなかで、今の自分…