患者の生活実験室

白血病患者(寛解中)が能動的な患者として楽しく暮らしていくために試した諸々と、医療や身体に関する本の読書記録

【徒然】胆石アラーム

白血病寛解したわたしは、
胆石持ちとなった。

合併症やステロイドの長期服用により、
年単位で代謝が悪かったせいである。
コレステロール中性脂肪の値がずっと高かったのだ。

暴飲暴食というわけでなくても
胆石というのは、
予防薬を飲んでいたとしても、
まあ、なるときはなる。
仕方がない。

発覚当初は痛みも何もなかったのだが、
だんだんと症状が出るようになってきた。
ちょっと多く食べたとき、肉や卵を食べたときなど、
胃から背中側にかけて、如実に痛みを感じるようになったのだ。

それは多くは夜に起こり、
横になっていられなくて体を起こした状態でうとうとしたり、
脂汗をかいたり、
何度もトイレに吐きに行ったり、
薬を飲んでもあまり楽にならずに
結局自然におさまるまで待って朝を迎えたり、
そのまま疲れ果てて、翌日も何もできずに一日を終えたり、
まあまあしんどいことが続いた。

胆石がこんなに厄介とは。

根治には手術しかないが、
免疫抑制剤の服用が終了してまだ間もないこと、
コロナ禍で緊急性の低い手術は今ちょっと難しいことなど
いろいろあり、しばらくはお預けである。

今できることといえば、
痛くなったとき用の解熱鎮痛薬を常備しておくこと、
そして食事に対して自覚的になることだ。

食べても痛みの起こらない量や食材を想定し、
それを3食+間食に振り分ける。
試行錯誤を経て、
その調整を感覚的にできるようになってきたところだ。

毎日、夜になって痛みがないととても安心する。
それは、受け入れるほかない状況においても
できることがあった安心感かもしれない。

もしかしたら、この調整を経て、胃や内臓が
本来のキャパシティに戻ってきているのかもしれないとも思う。

体の調子に合わせて食事の内容をやりくりするというのは
ゴリラもやっていることで、動物として本能的な行動なのだろう。
大きな肉の塊をがっつり食べられなくなったことは、
少々残念ではあるが。

白血病にしろ胆石にしろ、
わたしの体には、
その時々で
アラーム機能が自然発生するようだ。