【本】お釈迦さまの薬箱(太瑞知見)
日本で唯一、チベット医の資格を持っている小川康氏の推薦本。著者の太瑞知見師は薬剤師であり、曹洞宗のご住職でもある。
お釈迦様が定めた仏教の規則を律蔵と言うそうだ。そのなかの薬や健康に関する項目が、コラム形式でわかりやすく解説されている。
悟りを得るために健康であること、そのための薬や養生について、お釈迦様はとても合理的に対処されていたようだ。
特に薬に関する分類は食事の摂り方にも通じており、今日からでも実践してみようと思えるほど説得力がある。アーユルヴェーダの原点のようだ。
今の状況では、公衆衛生に関する項目も実用的だ。2500年前の知恵が、今にも通用するものであることの洞察力に感嘆する。だからこそお釈迦様となったのであろうと思わず納得してしまった。